Management policy

経営方針

2030年に向けた長期ビジョン

トップメッセージ

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アート・フィナンシャルサービス株式会社
代表取締役 加納 裕晃

2010年、私が前職時代に経験した出来事です・・・

私たち、アート・フィナンシャルサービスのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
2010年、私が前職時代に経験した出来事です・・・

当時、私は札幌市内を中心に老人ホームを10施設ほど運営する会社に勤務しており、経理を担当していました。

社長は、「先代を越える会社をつくる!」が口癖のいわゆる二代目経営者です。
そんなこともあってか、経営方針は常に拡大路線。グループの関連企業も含めて事業展開のスピードは尋常ではありませんでした。実務で言うと、既存事業の運営管理に加えて、新規事業の展開が常に5~6案件が平行するというのが日常でした。

経営そのものは、先代が築き上げた母体にも支えられ比較的に安定した経営が出来ていたのですが、そんなあるとき・・・

突発的に大きな支払いが重なったことで、現預金が大幅に減少するという事態が起こりました。不安になった私は、すぐに支払いスケジュールを確認したのですが、資金繰り表を見ててゾッと青ざめた記憶は今でも忘れられません

スタッフへの給料日が25日なのですが、何度くり返し計算しても、このタイミングで資金ショートする結果になるのです。この時点で、資金を工面するまでに残された期間は3週間もありません・・・

このままでは、スタッフ全員に給与を支払う事が出来ません。なんとか乗り切ったとしても月末には、取引先への支払や、家賃の支払、金融機関への返済も控えていますから、とても支払が出来る状況ではなく。直感的に「このままでは倒産する。」とそう感じました。

なんとかしなければと、慌ててメインの銀行に相談に行くも、ついひと月程前に、新規開設した有料老人ホームの融資を受けたばかりであったため、支店長の表情は厳しく融資を受ける事が出来ませんでした。

他にお付合いのある信用金庫に出向くも、メインバンクさんにお願いしては如何でしょうかと、お断りの始末・・・どうすることも出来ずに、社長と資金繰り表を眺める日々が続き、生きた心地がしないこの記憶は、正直なところ、今でも思い出したくはありません。

銀行以外からも資金を調達する方法はないものか・・・しかも、この10日程の期間で・・・
「藁にもすがる思い」とは、よく言ったものですが、まさしくこの状況そのものです。

私なりに色々と調べましたが、やはりなす術が無いのかと諦めかけたそんなある日に、人づてに紹介をして頂いて出会ったのが「ファクタリング」でした。

すぐに担当の方と面談を行い、その後は本当にバタバタとした状況で必要資料を提出し、無事に契約手続きを済ませ。なんとか資金を調達できたのは、25日の給与支払日の当日でした。

本当にギリギリのタイミングで資金を調達する事ができ、給料の遅延も無く、月末の支払もなんとか間に合う事が出来ました。

思い返すと・・・倒産寸前の綱渡りの資金繰りです。

私が、この倒産寸前の経験から感じたことは、「事業の健全経営には、安定的な資金基盤が必要である。」という事です。当たり前に聞こえますが、身に染みて実感した出来事でした。

この経験から現在は、私自身の一番の得意分野である財務や金融といったファイナンスのスキルを活かし、「フィナンシャルサービスの提供を通じて、事業者様の継続的な成長発展を支援する。」ことをミッションとして事業活動を行っております。

2021年に新たに長期ビジョンを【医療・介護・障がいに関わる全ての人にとって、不安のない安心な社会を実現させる。】と策定し、医療、介護、障がい事業者様に向けて、債務保証事業と債権買取事業の2つの事業領域で企業価値を高めていきます。